LME49860によるAQ-01でLPを楽しんでいました。しかし、Trans Linear Bias AMPを作成し、従来BIASでは、得られない改善を見ました。Phono EQにも応用したらLPの音質も改善できるのでは興味が湧きました。増幅段をディスクリート差動三段構成することを目標にしました。 |
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新たにPhono EQを作るにあたり、話題になっている、各種のEQ Curveに対応することも考えました。RIAA, NAB, AES, Columbiaとffrrの5種類を切り替えることにしました。また±0.3dB以下の偏差を目指します。まずは各種EQ Curveをどのように作るかを紹介し、それからTLB EQの回路を紹介します。 制作し評価するためには、周波数特性が必要です。RIAAは検索すると周波数特性表を見つけることができます。ann.hi-ho.ne.jo/aria/amp.EQ-cueve.htm(http://省略)に各種カーブの記述がありますが、残念ながら詳しい周波数特性はありません。sawamixture.jp/LPequalizerCurve.pdfに時定数が記されています。ここから、各カーブの伝達関数を導くことが出来ます。 RIAA: (1+S*318e-6)/((1+S*3180e-6)*(1+S*75e-6)) NAB: (1+S*318e-6)/((1+S*2242e-6)*(1+S*100e-6)) AES: (1+S*398e-6)/((1+S*5305e-6)*(1+S*63.3e-6) Columbia: (1+S*318e-6/((1+1592e-6)*(1+s*100e-6)) ffrr: (1+S*318e-5)/((1+S*1273e-6)*(1+S*50e-6)) 伝達関数から周波数特性を求めるには、RIAAでは |
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となります。それぞれを当てはめれば各カーブの周波数特性を求めることが出来ます。計算結果をdB変換しグラフにします。 |
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1kHz 0dBにすると、 |
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