Trans Linear AMP3をAA-2に組み込みBi-Wireで聴いています。従来半導体アンプより格段に活のよい音です。というより、従来半導体アンプで感じていたのは、無機的な印象とで真空管アンプで言わる傾向とは異なります。要因の一つは、TLB AMPはNPN-PNPの終段がカットオフしないことです。半導体は、真空管より明確にオンオフし、格段に効率的に動作します。しかし、NPNとPNPは物理的に異なる素子で、音の質感も異なり、完全に受け渡しをしたことによる不自然が無機的な印象となるのではと想像します。さらに音質改善を目指し、Bi-AMPを構成するためにAA-3の制作を行いました。AA-2までは、外付けセレクタ付きボリュームを使用しているが、使い勝手の改善を盛り込みAA-3は、セレクタに加え、Bi-AMP用にVR outを装備させました。 |
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構造はAA-2と同様、タカチ電機工業HY133-28-23SSとHYC-23-28です。セレクタは、4接点3回路の手持ちのアルプス電気SRRN1343です。電源は、HWS150A-24を2台で±24Vです。半導体は、真空管に比べ圧倒的に低インピーダンス素子で、トランスと平滑コンデンサ方式では、100/120Hzを境に音色が変化することは避けられません。AA-1制作を参照ください。電源スイッチは、保護フューズ不要の日幸電機製作所のサーキットプロテクタIPB-1(3A)です。アンプを使用するにあたり、電源ON/OFFの際、動作が安定するまでDCが出力され、ポップノイズとなり、スピーカの劣化を招きますのでスローアタック・クイックリリースのリレーが不可欠です。AA-1は、LM3886は各種保護回路が内蔵されており電源ON/OFFのみでしたが、今回はDC検出(Q6,Q7)をを追加し、中点が±0.6Vを超えると出力を遮断します。20Hz最大出力で誤動作することはありません。 |
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