TLB AMP2は、TLB AMP1より音質改善できました。しかし、深く考えずにPCBを作画したため110 X 45 mmで、格安PCBの対応外で高コスト、トランス整流方式の筐体(タカチOS133-26-24)は天板が締まらず納まりません。 100 X 45 mm以下のサイズでTLB AMP3を計画しました。TLB AMP2のPCBを小さくするだけではなく、TLB AMP1の音質改善をすることにします。 |
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これまで2台製作し、開ループ利得が異なるのに、同じような歪率特性でした。 この原因の一つには、Current Mirror回路の二つのトランジスタは同じ特性でなければなりませんが、ディスクリートで完全に揃っているとは言い切れません。 |
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片方のトランジスタをハンダ鏝で加熱すると面白いようにTHDが変化します。二つのトランジスタは同一のサブストレート上に構成されている必要があります。1970~80年代にはDual Transistorが幾つも販売されていましたが、今では全く見かけません。with3motorさんに相談したところ、 https://assets.nexperia.com/documents/data-sheet/BCV61.pdf https://assets.nexperia.com/documents/data-sheet/BCV62.pdf を探してくれました。Dual Transistorだけでなく、Current Mirror用の素子で目的に合致します。 終段の電流を検出して帰還させるCurrent Mirrorは、大電力トランジスタと小電力トランジスタの構成でどう考えても特性が異なります。そこでトランジスタによる検出をやめ、定電流回路に置き換えることにします。 |
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