http://audio-heritage.jp/TRIO-KENWOOD/tuner/l-07tii.html より |
||
知り合いから、Tメーターズレの修理以来がありました。現品を確認したところ、基本的な動作には問題なく、発売から34年を経過しTメーター制御を受け持っているクォードラチャー検波コイルの同調がズレているだけで、二回転半ほどコアを回すと正常になりました。 この機種は、L-07シリーズのプリアンプ、モノ構成のメインアンプに合わせたデザインで、1976年に発売されたKT-9700を簡素化した内容で、パルスカウント検波器を搭載しています。後のKT-1000以降はIC化されていますが、汎用半導体を用いた構成です。振幅特性と群遅延特性の優れたSAW(表面波)IFフィルターをIF Wideに採用しています。 |
||
受信して音を確認したところ、やや硬質で高域に向かい強調感のある、所謂FMチューナーらしい音調です。縁あって預かりましたので、もう少しゆったりとして、自然で力強い音調に改善することにしました。 ・Tメーター再調 1 アンテナを接続し、Sメーターが半分以下しか振れない弱い局を選局します。慎重にSメーター最大にします。その際に局の近くに強い局がなく妨害を受けていないことを確認します。Sメーターを最大にした時、指針が正しい周波数を示していない場合は、指針を正しい周波数に合わせ、フロントエンドの局部発振周波数を調整します。セットの背面パネルに丸小穴が開いています。ここに調整用マイナスドライバーを差し込み局部発振周波数を調整しSメーターが最大に振れるよう調整します。 |
||