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KT-1000音質改善 04

100Ω100uFの時、±12.7Vでした。電圧が±10.5Vになったことで、ダイナミックレンジが不足するのかを確認します。R151, 152の交点で出力を観測します。75kHz(100%)時に3.2Vp-pです。任意の10分間の波形です。各局ともプリエンファシし込みで変調度はよく管理されています。NHKで100%を超える瞬間がありますが、飽和することはなく十分なマージンがあります。FM放送でコンプレッサーの使いすぎという議論があります。この帯状の波形でどの程度使われているかがわかります。最も使っているのがInterFMで、J-Wave、FM東京、NHKと少なくなっています。音量もInter FMが大きく、NHK FMが小さく聞こえます。流石にInter FMは、やり過ぎ感じます。

FMDev1

デカップをシャントレギュレータに置き換えたところ、開放感、音場・音像が格段に向上し、受信していることを意識しない音質が得られました。

AFC時定数C3: 1uF25V NPを100u25Vにし、低域遮断周波数を0.64Hzから0.08Hzに下げ、AFCによる干渉を低減します。

AFC2

整流平滑電解コンデンサC254, 255: 1000uF25Vは経年劣化の恐れがあり、現在入手できる同じケースサイズの3300uF25Vに交換しました。容量が増えたことでスケール感が僅かですが改善しました。さらに、オーディオ段に使われているオペアンプuPC4557Cを音質に定評のあるNE5532に交換して効果を確認します。最終段IC23は、調和感と分解能が向上ます。サンプリングホールド段IC18、IC19は、透明感と分解能が向上します。セパレーションコントロール段IC20は僅かですが質感の向上があります。アパーチャー効果補正IC21とLPF IC22は改善効果は認識できませんでした。

IC22とIC23は5次アクチブローパスフィルターを構成しています。KT-80では、普及級のMPX ICなので、オーディオ出力に現れるパイロット信号とサブキャリアを抑圧するために19kHz、38kHzにポールを待たせたチェビシェフ型のLC LPFが不可欠です。これは部品として供給されており特性を変えることは困難です。しかし、KT-1000では、19kHzパイロット信号を打ち消す機能を備えたHA1123Wを使用しており、19kHzのポールは不要です。また、サンプリングホールドMPXなので、38kHz方形波スイッチング方式に比べサブキャリア成分が少ない特徴を持ちます。LPFは5次アクティブ形式でチェビシェフ特性で対応しています。CDPのLPFで振幅特性より群遅延特性が音質改善効果が高いことを経験しています。チェビシェフ型は、まさに振幅特性に重きを置いています。チェビシェフ型をバターワース型に組み替えます。

LPFCircuit1

RefNo

Original

Modified

C180, 181

0.36uF

0.012uF

C182, 183

560pF

1200pF

C184, 165

0.012uF

4700pF

C186, 187

0.024uF

6800pF

C188, 189

0.0015uF

1800pF

100Ω100uFの時、±12.7Vでした。電圧が±10.5Vになったことで、ダイナミックレンジが不足するのかを確認します。R151, 152の交点で出力を観測します。75kHz(100%)時に3.2Vp-pです。任意の10分間の波形です。各局ともプリエンファシし込みで変調度はよく管理されています。NHKで100%を超える瞬間がありますが、飽和することはなく十分なマージンがあります。FM放送でコンプレッサーの使いすぎという議論があります。この帯状の波形でどの程度使われているかがわかります。最も使っているのがInterFMで、J-Wave、FM東京、NHKと少なくなっています。音量もInter FMが大きく、NHK FMが小さく聞こえます。流石にInter FMは、やり過ぎ感じます。

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