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ジッタ01

1980年代初めにCDの規格が決まりオーディオはアナログからデジタルの時代となりました。アナログでは避けられなかった雑音のない音楽を楽しめる様になり皆が驚きましたが徐々にアナログの時代の感動が得られないことに気づく人が現れ、アナログへの回帰もおこっています。デジタルはフォーマットで決まる音質が確実に再現出来、CDでさえアナログでは得られない性能が得られるはずです。しかし、アナログ再生の感動に達していないと意見を無視出来ません。アナログとデジタルで何が違うのでしょうか?

アナログ記録では楽音の変化をそのまま物理的な位置情報や磁気情報に置き換えていますが、デジタルではサンプリングを行いその値をAD変換し記録します。この処理はアナログにはありません。理論的にはサンプリング周波数が理想的であれば、デジタル化し、アナログに戻しても劣化は生じません。

またサンプリングを行うことで折り返し雑音が発生するので周波数帯域制限が必要でフィルタが用いられます。このフィルタもアナログ方式では必要のないもので音質劣化の要因となります。

この二つの処理がアナログ方式にはありません。

デジタルとは?CDに代表されるデジタル方式が出現する10年以上前にPWMw用いたスイッチング方式のD級アンプが存在しました。パルス状の波形を用いたアナログ技術です。振幅方向は1か0で表現されます。時間軸方向は無限大の階調を表現出来ます。しかし処理途中で位置がずれますと修正することが出来ません。

デジタル方式では、振幅方向は1か0で同じですが、時間軸方向はクロックにより正規化されており、処理途中で位置がずれたとしても振幅方向の情報を加味して元の位置を推測し修正出来ます。雑音や歪みの起きない劣化のない伝送が出来ます。

時間軸方向の情報はクロックで正規化されていることがアナログとの一番の違いと言えます。クロックは教科書に書いてあるようにタイミングを司る以外の情報が含まれません。クロックに重畳しているタイミングを司る以外の情報をジッタと呼びます。

ジッターを低減した効果は、音場の広がりと奥行き、定位の焦点、低域の力感の向上などを、聴き取ることができます。それ以上に、デジタル特有のザワツキ感が改善され、アナログで感ずる楽音と楽音の狭間の静寂感に近い印象が得られるようになります。

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